エクステリア

happier2008-08-01

普段は花やだと思われているハピアですが実は造園やです。
エクステリア・ガーデンのリフォームのご依頼が多い我々。
家を建てたときに一緒に外周りもやったのだがどうも気に入らない、使い勝手が悪い…でもどうしたらいいのかわからない…というご相談を頂くことが多いのです。


年にたくさんのお宅拝見をする私たち。そこで感じることを少しだけ。


暮らしている人の顔ではなく、設計した人の顔が見える家が結構あります。
(実際に見えるわけではありませんよ)
プラン的にバランスが取れてかっこいいからやりたかったんだろうな〜、と思われる「ついてるだけ」デッキであったり、なんでここ?という位置にある立水栓であったり、植えればいいだろといわんばかりの生垣であったり。
とてもお金がかかったであろうエクステリア。もちろん、そんな感想はお客様にお話ししませんが。。。
しかし、設計者の「やりたかっただけ」をあからさまに感じるエクステリアを改造するのは実はとても難しいのです。
頭をひねってひねってようやく使い勝手と見た目の折り合い点を見つけていきます。


見た目のかっこよさももちろん大切ですが、毎日の暮らしに密接に結びつくことである以上、エクステリアは機能性がまず重要、と考える私たち。
更に機能性と美観をどう繋ぎ合わせるか、が設計者なりデザイナーなりの役割であると思うのですが…どうでしょう。


先日お伺いしたA様邸。
特に目立つ家ではありません。でもなんだか心地よく、じわじわ「なんかいい家だな…」と感じます。
それは住まう人のことを真剣に考えて設計してもらえたんだなーという家だったから。
エクステリアも風景になじむような、住まう人が心地よく過ごせるような、そんなプランニングを考えないと、と気持ちが引き締まりました。